結婚内祝い のし紙テンプレートと書き方・マナー

最終更新日:2018年12月26日

結婚内祝い のし紙テンプレートと書き方・マナー
結婚のお祝いをいただいたらお返しをするのがマナーですが、正しい贈り方や品物の選び方はご存知ですか?
結婚後も周りの人たちから変わらぬ支援を受け、良好な関係を築いていけるよう、お祝いをいただいたときは失礼のない対応をしなくてはなりません。ここでは、結婚内祝い用のし紙テンプレートとともに、結婚内祝いを贈る際のマナーや押さえておきたい点についてご紹介します。
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結婚内祝いとは

「結婚内祝い」とは、結婚のお祝いに対するお返しの贈り物のことです。結婚式・披露宴に出席してくれた人に渡す「引出物」に対し、内祝いは結婚式に招待できなかった人からいただいたお祝いに対してするものです。結婚式をおこなわなかった場合にいただいたお祝いのお返しについても同様です。
結婚の内祝いは、式の後、もしくはお祝いをいただいた後1ヶ月以内を目安に、その半額程度の品物を用意するのが一般的です。

そして、内祝いの品を贈る際には、のし紙をかけます。
のし紙とは、水引とのしが印刷された紙のことです。日本では、あらたまった気持ちで贈るお祝いの品に、のし紙をかけることが古くからの慣習になっています。

結婚内祝い のし紙の選び方 

のし紙には水引の色や種類によってさまざまな種類があり、慶事用、弔事用とそれぞれ意味があります。贈る目的によって使い分ける必要があるため、結婚内祝いにふさわしいのし紙を選ばなくてはなりません。

水引の結び方

水引とは、丁重に贈り物をするときに包み紙にかけたり結んだりする紐のことです。かつて神様にお供えをする際にかけていたしめ縄が変化したものと考えられており、もともとは贈り物をしっかりと結びとめるのが目的でした。そのため、昔は帯紙が使われていたようです。
現代ののし紙には水引がもともと印刷されていますが、使う目的によって結び方が分かれています。

水引の結び方は、大きく「結び切り」と「蝶結び」の2種類に分かれます。
結び切りは、二度とあってはいけない場合に、蝶結びは、何度繰り返してもよいお祝い事の場合に使われます。

一生の誓いである結婚に関する贈り物の際には、結び切りを使うのがマナーです。内祝いの場合でも結び切りを選びましょう。
水引は本数にも種類がありますが、婚礼関係の贈り物では10本のものが使われます。

水引の色

水引は、目的によって使われる色も異なります。水引の色には、白、赤、銀、黒、黄などがあり、一般的に、慶事には紅白、金銀、金赤が使われます。
内祝いに使用する場合は、紅白か金銀を選びましょう。

寿 のし紙

結婚内祝い用のし紙テンプレートと名前の書き方

表書きとは、のし紙の、水引の結び目の上に記す文字のことです。
表書きの本来の目的は、贈り物の中身を表すことでした。かつては贈り物をするとき、目録をつけるのが決まりであり、現在の表書きはその慣習が簡略化され残ったものです。

表書きの書き方

水引の上には贈り物の目的を表す文字を記載します。結婚内祝いの場合には、「内祝」または「寿」とするのが一般的です。
結婚内祝いはいただいたお祝いに対するお返しなので、「御礼」でも良い感じもしますが、内祝いは本来、単なる「お返し」ではなく親しい間柄で喜びを分かち合うという意味が込められているものです。そのため、「御礼」ではなく「結婚内祝」「内祝」や「寿」と記すのが適切です。

名前(贈り主)の書き方

水引の下には、贈り主の名前を書きます。結婚内祝いを贈る場合は、「結婚後の新しい姓のみ」または「新しい姓の下に新郎新婦2人の名前を並べて」という書き方をするのが一般的です。
会社員などで職場や取引先へ内祝いを贈る場合も、たとえ結婚後に仕事で旧姓を使うとしても、のし紙には「本名」になる新姓を記しましょう。

結婚内祝いのし紙 名前の書き方

のし紙のかけ方

のし紙のかけ方には、「内のし」と「外のし」の2種類があります。
内のしとは、品物を包装する前の段階で、商品の入った箱に直接のし紙をかけること、外のしとは、商品を包装紙で包んだ後に、包装紙の上からのし紙をかけることを言います。

包装紙は品物をいためない、または外の穢れから守る目的のために使われるもので、本来は相手に渡すときに外すものでした。特に昔は、贈り物は風呂敷に包んで相手先に出向いて渡すのが一般的であり、相手方の玄関先で風呂敷を取り払って渡していました。そのため、のしは品物に直接かける「内のし」がほとんどでした。

「外のし」は、贈り主や購入店がわかる包装紙がひと目で判別できることから、「贈る」という行為をやや誇張するときに使われていました。
また、法事などでお供えを直接持参する場合は、誰からのものかすぐわかるように、外のしにすることも多いです。

現在では、相手の家に直接出向いて贈り物を渡すことは少なく、郵便や宅急便で送ることが増えています。配送する場合には外側に伝票を貼らなければならないため、必然的に一番外側は包装紙でなければならなくなります。その結果、最近は「内のし」にすることが多くなっています。

メッセージカードを添える

結婚の内祝いを贈る際には、品物より先に届くよう添え状を出すか、お礼の言葉を記したメッセージカードを添えるのがおすすめです。

メッセージカードには、
・お祝いをいただいたことへの感謝の気持ち
・近況や「こんな家庭を築きたい」という抱負
・今後もお願いしますという挨拶
などを入れるようにしましょう。

また、内祝いを郵便や宅急便で送る場合、伝票に住所や名前は記載しますが、メッセージカードにも改めて名前や連絡先を記しておく方が望ましいです。

新姓で送ると誰だかわかりにくい場合には、旧姓を添えておく場としてメッセージカードを活用するのもよいでしょう。

なお、テンプレートBANKには感謝の気持ちを添えるのに適したサンキューカード・テンプレートをご用意しています。はがきサイズ、また、A4用紙に名刺サイズのミニカードが10枚分印刷できるテンプレートの2種類ありますので、どうぞご利用ください。

結婚内祝いを贈るときの注意点

結婚内祝いで最も大切なことは、相手に感謝の気持ちを伝えることです。品物を選ぶ際にも相手のことを考え、喜ばれるものを贈るようにしましょう。
相手の趣味嗜好がわからないときは、形に残らないものを贈るのがベターです。お菓子やお茶などの食べ物か、石けん・洗剤など、あっても困らないものを選ぶとよいでしょう。予算が合う場合はカタログギフトなどもおすすめです。

ちょっとしたお祝いをいただいた場合は、大げさなお返しでかえって気を遣わせてしまわないよう配慮し、適当な金額のものを選ぶようにしましょう。

昔ほど細かいことを気にする雰囲気はなくなっていますが、お祝い事のお返しなので、刃物や割れ物はなるべく避け、縁起の良い品を選ぶのがよいですね。

まとめ

結婚の内祝いは、夫婦として新たなスタートをきったことを、祝ってくれた方にお知らせする場でもあります。
今後も良いお付き合いをしていただけるよう、大人としてマナーを守りつつ、心のこもった贈り物をしたいものですね。

テンプレートBANKでは、自分でのし紙メッセージカードを用意する人のために、さまざまなテンプレートをご用意しています。ぜひ活用してください。

■参考文献
『日本人のしきたり』飯倉晴武(青春出版社)
『なぜ日本人は「のし袋」を使うのか?』齋藤和胡(淡交社)
『すぐ役立つ贈答のルールとお金の事典』21世紀マナー研究会(法研)
『冠婚葬祭贈答のお金 マナー 表書き』主婦の友社(主婦の友社)


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