出産内祝いのマナーを知りたい!のし紙・お礼状の書き方

最終更新日:2018年06月01日

出産内祝いのマナーを知りたい!のし紙・お礼状の書き方
赤ちゃんを出産すると、おつきあいのある多くの方から出産祝いが贈られます。お祝いをいただいたらお返しをする、という習慣が日本にはあり、返礼品は「内祝い」として贈ります。ですが、出産内祝いの本来の意味は、赤ちゃんの名前をお披露目するためのものであり、一緒に喜び祝ってもらおうという意味が込められているのです。
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出産内祝いはお宮参りの時期に

出産祝いをいただいたら、お宮参りの時期(生後1か月ぐらい)に「内祝」を贈るのがマナーです。古くは「お福分け」という意味で、紅白の砂糖や赤飯を持参したそうです。
内祝いが先方に届くまで少し時間がかかりますから、お祝いをいただいたらすぐに、お礼状を出しておくとよいでしょう。

まずはお礼状を送る -書き方と文例

お礼状は便せんに縦書きが正式なスタイルですが、最近は、横書きやハガキでのお礼状も増えてきています。
お礼状の宛名はご夫婦であればその両方を書きます。ご夫君は「姓(苗字)・名」を、奥様はその左側に「奥様」と書き添えるのが一般的ですが、男女平等という観点から、姓と夫婦双方の名前を書くほうが時代に合っているかもしれません。

一般的なお礼状の内容は、頭語(「拝啓」など)、時候の挨拶から始まり、相手の安否を尋ねる言葉を続けます。行を変えてお礼の言葉を述べ、赤ちゃんの性別、名前と読み方、そして家族で喜んでいる様子などを伝えます。最後は、相手を気遣う言葉や今後ひき続いてのおつきあいを願う言葉を添え、結語(「敬具」など)で締めくくります。
なお、頭語、結語は、親しい間柄の相手に対しては省略してもかまいません。

出産祝いのお礼状文例

<目上の方(ご夫婦)へのお礼状文例>

拝啓 風薫る季節となりました。〇〇様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
 このたびは、長男〇〇(ふりがな)のために心温まるお祝いの品を頂戴し、誠にありがとうございました。とても肌触りのよい素敵なベビー服で、夫婦ともども感激しております。
 よろしければ近いうちに、いただいた服を着せてご挨拶にお伺いできればと思っております。
 まもなく梅雨の時季となりますが、くれぐれもご自愛くださいませ。また、今後ともよろしくおつきあいのほど、お願い申し上げます。
敬具

  〇年〇月〇日
秋山 雄大(夫の姓名)
香 (妻の名前)

春田 瑞希 (宛先の夫の姓名)様
   葵(宛先の妻の名前)様



<親しい方へのお礼状文例>

 蝉の声に夏の訪れを知る今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
 このたびは、長女〇〇に、とてもかわいいタオルケットをお贈りいただきありがとうございました。涼しそうな生地で、これからの季節に大活躍しそうです。
 夏休みには親子で帰省する予定ですので、ご都合がよければ、〇〇も連れてお会いしたいです。またご連絡しますね。
 それでは、これから暑さも厳しくなりますので、どうぞお体にお気をつけください。
 まずはお礼まで。
  〇年〇月〇日
夏木 蒼汰(夫の姓名)
みどり(妻の名前)

冬田 純一郎(宛先の姓名)様


※文例は横書きで記載してありますが、お手紙を縦書きで書く場合、自分(差出人)の名前を下に、相手の名前を上にします。これは相手を敬うという意味があります。また、日付は本文の文頭よりやや下に書きます。

出産内祝いにふさわしい贈り物・名入れギフト

さて、出産内祝いとして何をお贈りするかも悩むところです。まず、内祝いの金額ですが、いただいたお祝いの半分から3分の1程度が一般的です。ですが、あくまでも「気持ち」が重要ですので、あまりこだわる必要はありません。

出産内祝いの品といえば、昔は赤飯や鰹節、紅白の砂糖などの祝儀品でしたが、最近はお菓子や紅茶、お米などの食べ物や、タオルなど実用品の詰め合わせが多いようです。
また、最近人気なのが、赤ちゃんの名前を入れた「名入れギフト」です。ギフトのパッケージやラベルに名前を入れたり、中にはカステラそのものに名前が入ったものまであります。名前のお披露目にぴったりということで、百貨店や通販サイトなどでも取り扱われています。

もし、オリジナルの名入れギフトを用意したい、という場合は、テンプレートを利用して、お子様の名前を入れた商品ラベルを作成することができます。
テンプレートBANKが提供する名入れラベル・テンプレートなら、便利なWebアプリで編集・作成することができます。ワードなどソフトがなくてもOK。個人の方はもちろん、生産者やお店の方でも、無料でご利用いただけますよ。

名入れラベル のテンプレート一覧へ

出産内祝いや結婚祝い・内祝い、敬老の日や父の日など、記念の日に贈るギフトに名前や記念日を入れられる「名入れラベル」テンプレートです。ワインやお酒、お米、贈答品を入れる箱などに貼ってください。ご自身の商品であれば、商用利用無料でご利用いただけます。ウェブ(Web)アプリで編集して印刷することができます。

逆に、出産内祝いに適さないのは、弔事に用いられることが多い緑茶や、せっけん類、洗剤類などです。また、刃物は「縁を切る」につながり、櫛は「苦」や「死」をイメージさせることから、内祝い品として選ぶのは避けましょう。

なお、内祝い品を選ぶ際、地域、あるいは家独自の風習やしきたりがある場合もありますので、両親や近親の年長者などのアドバイスを受けることも一つの方法です。また、贈答品を扱っているお店や百貨店などで相談するとよいでしょう。

内祝いにはのしと紅白蝶結びの水引を添える

内祝いには、紅白蝶結びののし紙が用いられます。表書きは上段に「内祝」または「出産内祝」、下段には「赤ちゃんの名前」を書きますが、名前には読み仮名をつけておくようにしましょう(下記参照)。

双子の場合は二人の名前を書きますが、一般的には右側に兄・姉、左側に弟・妹の名前を書きます。とくにこだわりがなければ、どちらでもかまわないようです。筆記具は、毛筆が基本ですが、濃い黒色の筆ペンで書いてもかまいません。万年筆やボールペンなどは失礼になりますから注意しましょう。

贈り物にのし紙をかけるのは古くより伝わる作法ですが、包装紙の上からかける場合は外のし、品物に直接かけるのは内のしといいます。出産内祝いの場合、内のしにするのが一般的です。

なお、市販されているのし紙もありますが、白紙さえあれば、テンプレートを利用して自分で作成することもできます。
テンプレートBANKの「のし紙テンプレート」は、B4、A4、B5サイズの無地用紙に、水引・のし・表書き、ワードで名前を入力して印刷することができます。あるいは、表書きと名前は入れずに、水引・のしだけ印刷して、文字は手書きすることもできます。

※ワード上で名前にフリガナを付ける場合は、「ホーム」タブの「フォント」内にある「ルビ」([ア亜])機能を使うのが便利です。フォントの大きさ、位置などは調整してください。

出産内祝いのし紙 表書きと名前
のし紙のテンプレート紹介
紅白蝶結び-内祝

紅白蝶結び-内祝

「紅白蝶結び/表書き:内祝」ののし紙テンプレートです。
結婚以外のお祝いのお返しや報告に用います。
紅白の色は祝い事を意味します。蝶結びは容易に解け再度結び直せることから、何度あってもよい慶事(婚礼、快気見舞以外のお祝い一般)に用います。

Word形式・Webアプリ版(PC・スマホ対応)で贈り主名を自由に入力でき、A4・B5・B4サイズから選んで印刷可能です。

<よくある質問>


Q. どのような場面で使えますか?
A. お祝いをいただいた際のお返しや慶事を報告する際の贈り物に用います。元々は、身内のお祝い事を周囲の方々と分かち合う、という意味がありました。

Q. 贈り主を連名で入力できますか?
A. はい。テンプレートの贈り主入力枠を自由に調整して連名を入れられます。Word・Webアプリ両方に対応。

慶事と弔事では違う包装の仕方

のし紙の使い方にルールがあるように、包装の仕方にも決まりがあるので覚えておきましょう。慶事の場合は、品物を包み紙の上に置き、まず左から折り、向かって右が上にくるように重ねます。弔事の場合はその逆になります。
包装紙も、お供えや香典返しなど弔事の場合はグレーなど地味な色を使いますが、慶事の場合は特に決まりごとはなく、華やかなものでもかまいません。

感謝の気持ちを伝えるためのメッセージカード

さて、マナーも大切ですが、相手に本当に喜ばれるのは「気持ちが伝わる」ことです。
形式より気持ち、という意味では、内祝いを贈る際に、一言メッセージを綴ったカードを添えるのもおすすめです。内祝いをお店から先様に直送する場合は、メッセージカードやお礼状を同封してもらえるか、お店の方に聞いてみましょう。

なお、テンプレートBANKには、感謝のメッセージを綴るサンキューカード・テンプレートもありますので、どうぞご利用ください。
名刺サイズのミニカードなら、A4用紙1枚で10枚分のカードを作ることができます。

ありがとう のテンプレート一覧へ

「ありがとう」の気持ちを伝えるグリーティングカードのテンプレート集。やさしい雰囲気のデザインや、ポップなデザインなど。気軽に使えるミニサイズも。なかなか口では言えない感謝の気持ち、メッセージカードで届けましょう。
Word(ワード)形式・png画像のテンプレートは無料でダウンロードしていただけます。Web(ウェブ)アプリならそのままブラウザ上で編集できます。

内祝いは幸せのおすそわけ

内祝いは、一般にお祝いをいただいた人へのお返しとされていますが、本来は自分の家の祝い事の意味で、「うちのお祝いでございます」と、その喜びをおすそ分けするために配るものだったそうです。

ところが、内祝いを渡すことによって、「あれ、うちは何もしていなかった」など、相手にもお祝いを強要してしまうのではないかと考えられるようになり、今では、いただいたお祝いに対する“お返し”という意味合いで使われるようになりました。

お祝いをいただいたら、相応の返礼をするというのが日本の古くからのしきたりです。何か事あるたびに品物を贈り合うのは、ときに煩わしさを感じることもありますが、相手を思う心遣いですから、大切にしたいものです。

■参考図書
日本の作法としきたり・近藤珠實著/PHP研究所
冠婚葬祭実用大辞典/主婦の友社
冠婚葬祭のすべて/神宮館

のし紙 のテンプレート一覧へ

結婚、出産、入学などのお祝いや内祝い(返礼)、葬儀や法事のお供え、お中元・お歳暮などを贈るとき、贈答品にはのし紙をかける習慣があります。
のし紙にはいくつか種類がありますが、大まかにいえば、一般的なお祝いには「紅白蝶結び」、結婚のお祝いには「紅白結び切り・水引10本」を用い、葬儀や法事の際のお供えには「黒白結び切り」または「黄白結び切り」を用います。
のし紙には、「御祝」「御供」といった贈り物の目的をあらわす表書きと、誰から贈られたものかがわかるよう、贈り主の名前を書き入れます。
Word(ワード) 形式のテンプレートは無料でダウンロードしていただけます。

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