人事担当必見!欲しい人材を確保する求人票の書き方

最終更新日:2019年02月04日

人事担当必見!欲しい人材を確保する求人票の書き方
少子高齢化が進み、今後人材不足が加速していく中、欲しい人材を確保することはますます難しくなっていきます。さらに今ではインターネットが普及し、求職活動の際には、多くの会社を一度に比較することも容易になりました。
そんな状況の中で、欲しい人材を確保するためには、まずはできるだけ多くの求職者に自社の魅力を伝えなければなりません。
そのため、多くの場合、就職活動をしている方にとって貴社の「第一印象」となる求人票は非常に重要です。必要な情報が記載されていることはもちろんですが、他者と比較した時に何が強みなのか、そして実際に自分が働いた時のイメージが湧くかなど、求職者が知りたい情報は数多くあります。
多くの会社が優秀な人材を求めてしのぎを削る中、欲しい人材を確保する求人票の書き方についてご紹介します。
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求職者が知りたがっているポイント

労働時間や給与、福利厚生などをきちんと求人票に明記することはもちろん重要ですが、多少賃金が低くても魅力的な会社で働きたいと思う人もいますし、待遇を単純につり上げたからといって優秀な人材を確保できるわけではありません。
では、求職者が知りたがっているポイントは一体何なのでしょうか。ご自身が就職活動をされる場合を想像していただければわかるかと思いますが、待遇がいくら良くても、実際にどんな業務をするのか、何をしている会社なのかがよくわからない企業に応募したいとは思わないでしょう。つまり、求職者の立場では、簡潔に仕事内容がわかり、その会社が求める人材像と自分がマッチしているか、働きたいと思うような職場環境かを知りたいと思っているのです。

自社の強みを明確にする方法

求職者の多くは業種や職種を絞って仕事を探していますので、競争相手である他社と比べた際、どうしても「似たり寄ったり」な印象を求職者に与えてしまいがちです。ですので、自社にしかない強みを明確にアピールすることはとても重要です。
例えばメーカーであれば、特定の分野ではトップシェアであるなど、目を引く情報があると必ず入れるべきでしょう。またその際、営業職を募集しているのであれば「業界内での認知度が高く、提案しやすい」「既存のお客様へのルート営業」など、そのアピールポイントが実際の業務にプラスの影響があるということも合わせて伝えることでより印象が良くなります。
また、有休消化率の高さ残業時間の少なさなども立派な強みになります。該当する場合にはしっかりアピールしましょう。多くの求職者にとってワークライフバランスは非常に重要なポイントですので、社員の平均残業時間は毎月○時間以下など、具体的な数字もあげるとさらに好印象でしょう。

欲しい人材が集まる求人票を書くために

なかなか求める人材が見つからず、採用活動が長引けば長引くほど業務を圧迫して、人事担当だけでなく会社全体にとって大きな負担になります。そのため、求める人材をできるだけ早く確保することは急務ですが、その入り口である求人票の重要性については認識が乏しい会社も少なくはありません。お金を払って求人広告をたくさん出す前に、まずは求人票の内容そのものを見直してみましょう。

仕事内容は具体的なイメージが湧くように

求職者にとって重要なのは「具体的にどんな仕事をするのか」ということです。仕事内容はイメージが湧くような文章にしましょう。ミスマッチを避けるためにも、仕事内容の項目は重要です。例えば、新規顧客の開拓よりもむしろ既存の顧客へのフォローやサービスが中心のルート営業をする仕事を探している人でしたら、単に「自社製品の営業」とだけ書いている求人にはなかなか応募しようと思わないでしょう。ここまで極端でなくても、その会社の特徴が伝わらず、自分にその仕事ができそうかということが伝わってこない求人票は意外と多いものです。他者と差別化できる点は何か、どのような職場環境で、会社全体の中で自分は何をすれば良いのかということが伝わるように詳しく書くようにしてください。

求める人物像を明確に

人がなかなか集まらない求人票を書いてしまう背景には、実は募集する会社自身が求める人物像自体をはっきり描けていない、という状況であることが多いです。漠然と「人手不足なので人を増やそう」というだけでは、求職者に響く求人票にはなりません。
また、誰にでも当てはまるような募集内容にすると、条件に合う人が増えるので応募者が増えそうな気もします。ですが、求める人物像が伝わってこないと、自分の他にどんなライバルがいるのか想像つかず、求職者は応募を敬遠してしまいます。職場は1日の多くの時間を過ごす大事な場所ですし、大なり小なり自己表現の場でもあります。「誰にでもできそう」と感じる求人よりも「自分に向いていそうだ」と感じる求人に応募したくなりますよね。

もうひとつ、求める人物像を明確にすることでミスマッチを防ぐこともできます。面接段階でそれがわかればまだお互いに傷が浅くすみますが、しばらく働いてみてやっぱり合わないとなると、会社としても再び採用活動をしなければなりません。入社・退職に関わる手続きもバカになりません。

自社の魅力をアピール

たくさんの会社の中から選んでもらうためには、自社の魅力をしっかりアピールすることも忘れてはなりません。あなた自身が就職活動をする際に自社のどこに魅力を感じたか、実際に働いていて良いと感じる点など、できるだけ具体的に書きましょう。実際に募集部門で働いている人々の声を拾うのもよいと思います。
また、たとえば、「離職率が低い」、「創業年数が長い」など、客観的で安心につながるような情報は具体的な数字を出すと求職者の目にとまりやすくなり、おすすめです。

待遇面はできるだけ具体的に

「給与金額に魅力を感じて入社したが、実はみなし残業代を含めた金額で、基本給は低いうえ無茶な残業をさせられる」などという話を耳にすることがあります。求職者側でも、そういったいわゆる「ブラック企業」に対する警戒感が高まっています。
待遇に関する情報量が少ない、あるいは曖昧だったりすると「ウラがあるのでは?」と思われてしまう可能性があります。少なくとも、残業の扱いについては明確にし、その他の条件についてもきるだけ明確に書くほうが、求職者に安心感を与えることができます。

求人票で重視すべき項目

とはいえ、待遇に関しては予算の問題もありますので、アピールポイントといえるほどの好条件を提示することは現実的にはなかなか難しいかもしれません。
しかし実際のところ、業種や地域、規模が似たような会社は待遇面も大差ない場合が多いです。求職者は自分の経験やスキルと照らし合わせて求人情報を見比べ、多くの場合、横並びの待遇の中から自分の「合っている」と感じる仕事を探します。よって、求人票で重視すべき項目はやはり仕事内容と求める人物像の具体性です。これらの項目を充実させるだけで、マッチする人材が見つかる可能性が飛躍的に上がります。

以上より、求人票を書く際には、該当部署・事業所からの情報収集もしっかりおこなうようにしましょう。
テンプレートBANKでは、そのためのヒアリング用テンプレートもご用意しておりますので、ぜひご利用ください。

社内文書のテンプレート紹介
求人用社内ヒアリングシート

求人用社内ヒアリングシート

人材募集をおこなう際、求人票を書く前に、総務・人事部が対象となる部署・事業所に対し、「どのような仕事をするのか」「どのような人材が欲しいか」「職場のアピールポイント」などをヒアリングするためのテンプレートです。その他、有給取得状況や平均残業時間、産休・育休・介護休業などの取得状況などを書き出して、求人票に掲載すべき情報を整理するためにご利用ください。
エクセルで編集できます。

よい記入例・NG記入例

それではここで、求人票のNG記入例と、よい記入例を見てみましょう。これはほんの一例ですが、実際に募集する際に参考にしてみてください。

<NG例>
□募集職種:技術職
□仕事内容:
微生物実験・解析の補助業務。
ワークライフバランスを重視しています。



<よい例>
□募集職種:技術職
□仕事内容:
当社では大学や国立研究機関と共同研究として、生物由来の新たな製薬の研究開発を行っています。有望な微生物株を単離・生成する実験と実験結果の解析をご担当していただきます。研究員の指導のもと経験を積んでいただき、最終的には研究計画の立案から関わっていただくため、スキルアップにもつながります。実験した微生物実験の知識と経験がある方が望ましいですが、他の分野を専門とされていた方でも丁寧に指導いたしますので、理系の基本的素養があれば問題ありません。社外関係者との連携も多いので、コミュニケーション能力が高く、人と一緒にプロジェクトを進めていくことが好きな方に向いています。

☆☆新卒の3年離職率はわずか3%!
当社はワークライフバランスを重視し、さまざまなライフイベントに合わせた支援制度を設けております。男性社員の育休取得も推進しており、現在育休を利用する男性社員は5割を上回っています。


いかがでしょうか。
情報はできるだけ詳しく書く方が仕事内容をイメージしやすく、自分が合っているかどうかも判断しやすいですし、具体的な数字を示すことで信頼性も増しますよね。

以上をふまえて、実際に求人票を書いてみましょう。

社内文書のテンプレート紹介
求人票

求人票

エクセルで編集できる求人票テンプレートです。従業員募集の際にご使用ください。
「仕事内容」はできるだけ具体的に、「応募資格」には適性なども記載しておくと、どんな人材が求められているのか求職者に伝わりやすくなります。「その他特記事項」には既存項目でカバーしていない内容や注意点などを記載してください。項目名を変更して、たとえば会社や職場のアピールポイントや先輩からのメッセージを記入するなど自由にカスタマイズもしていただけます。

まとめ

求人活動は一過性のものではなく、その後一緒に長く仕事をする人を選ぶ重要な業務です。入社後しっかり活躍する人材を確保するためには、たくさんのサイトや雑誌に広告を出すより先に、具体的な仕事内容や求める人材、そして自社の魅力がしっかり伝わるような内容の求人票を作り直してみることをおすすめします。

■参考サイト
採用成功ナビ』/リクルートキャリア


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