のし紙・贈答の基本 -お客様に進物の依頼を受けたら-

2017.05.10

のし紙・贈答の基本 -お客様に進物の依頼を受けたら-
このコラムをご覧の方は、商売をされている方で、お客様から進物のことでご相談を受け、少しお困りの方だと思います。しかも、のし紙の慣習は地方地方で様々、送り主とお届け先が離れている場合、どちらの慣習に従うべきなのかなど迷えば迷うほど深みにはまってしまう。しかも、インターネットで調べても、核心を突いた返事は返ってきません。

一番大切なことは、今ご依頼いただいている方に恥をかかせない、ということ。最低限のマナーを守って、その上に知識を応用して対応するということです。

「のし紙」の基本

お客様に「のし紙をつけてください」と依頼を受けたら、まず、慶事か弔事かを伺いましょう。次にお返しなのかそうでないのかを聞きましょう。これを正確に聞き出すことができれば、「お客様に恥をかかせない」はほぼ及第点が取れます。

慶事は紅白水引、弔事は黒白・黄白水引

このようなことはご存知かもしれませんが、念のため、基本ルールの確認です。

慶事なら、紅白の水引。結婚式のお祝いでなければ、水引の結び方は「蝶結び」です。
ただし、結婚式のお祝いのときは「結び切り」ののし紙を使います。結び切りというのは一度結んだら解けない結び方です。結婚式は一度きりのお祝いですから、こちらの結び方になるわけです。

弔事なら、黒白または黄白の結び切りの水引。「のし」は付けません。

少し迷うのが、お見舞いです。病気のお見舞いなどは、お祝い事ではありません。
この場合は、二度とないように、という意味を込めて「紅白の結び切り」を使います。また、「のし」は付けません。

のし紙パターン 紅白蝶結び、紅白結び切り、黒白結び切り、黄白結び切り

お祝いは「御祝」、お返しは「内祝」

のし紙に進物の目的を記す「表書き」。

お祝いの品を贈る場合、汎用的に使える表書きは「御祝」です。
「御結婚御祝」「御出産御祝」「御入学御祝」など、より具体的に書くこともあります。
一方、お祝いに対するお返しの場合は「内祝」です。

この他、お中元・お歳暮・お年賀などのご挨拶や送別、葬儀や法事など様々な進物がありますが、詳しくは「お祝いに・内祝いに のし紙のマナー」をご参照ください。
※そのまま印刷して使えるのし紙テンプレートもあります。

「寸志」「無地のし」は慶事用か弔事用かを必ず確認

一番気をつけないといけないのは「寸志」です。慶事にも弔事にも使われますが意味が反対です。お客様は「寸志にしておいて」と指定されても、喜び事なのかお悔やみ事なのかをお聞きしないととんでもないことになります。

それと「無地のし」(表書きを書かないもの)を指定される場合です。のしはそもそも慶事に使われる様式ですが、お客様によってはお供え物にかけるものを「無地のし」と指定されることもあります。

このような場合は、慶事用か弔事用かをしっかり確認しましょう。

包装紙の包み方にも注意が必要

のし紙の使い方もそうですが、包装の仕方にも決まりがあります。
たとえば、祝儀袋・不祝儀袋の折り方やふくさの包み方が慶事と弔事で異なるように、包装紙の包み方も異なります。
キャラメル包装なら、慶事の場合は裏で紙を重ねるとき、向かって右が上にくるように重ねます。弔事の場合は逆で、左が上にくるように重ねます。着物の衿合わせと同じですね。

また、包装紙ですが、お供えや香典返しなど弔事の場合は、ぐれぐれも華美な印象にならないよう、グレーなど地味な色を使うとよいでしょう。

京都 のし紙の習慣 -万寿名刺、本復内祝い-

地方にも独特の習慣があります。たとえば、京都。

京都は伝統と格式の街ですから、他の地域にはない様々なしきたりがあります。
お子さんが生まれたとき、友人から「出産祝い」をいただきますが、そのお返しに鶴亀が描かれた万寿名刺を使ってお子様のお名前をそこに書き込むことで、お名前の初お披露目をする習慣があります。「まんじゅめいし」と他の地域で言ってもなかなか通じませんし、当社のサイトでも扱っていません。

なるほどと思うこともあります。
病気で入院したとき、「お見舞い」をいただくことがあると思いますが、そのお返しです。普通は「快気内祝い」としますが、病院を退院するとき必ずしも「快気」になっているわけでもなく「全快」でもありません。病院から退院はできたものの、これから自宅で療養、リハビリを続けられる方も多いと思います。このような時「本復内祝い」という言葉を使います。「本復」と言うのは「全快」と同じ意味と捉えても良いのですが、京都の人はそれを全快への「過程」として表現されることが多いようです。

基本を押さえ、柔軟に対応すること

戦前生まれの方から平成生まれの方まで様々な年代が暮らしている今日。しかも育ってこられた環境も様々、転勤などで住居も転々とされる中で、ふとした瞬間に「形式を整えた進物」がやってきます。お客様にはその生い立ちのどこかの「しきたり」が強く残こり「思い込み」として頭の中に残っています。ですからお客様のおっしゃることは「正しい」と受け止めなければなりません。その中で「お客様に恥をかかせない」最低限の助言が必要なのです。100%の正解はありません。

このコラムをお読みの方がお客様のその瞬間に立ち会ったとき、適切なアドバイスをしてさしあげることが信頼につながります。

最後に一つ、当社のテンプレートをご利用いただき「のし紙」を作成されたとき、お客様に一度確認いただく時間を作られることが大切だと思います。
当社のスローガンは「正しく、速く、美しく」です。

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