売れるPOPの作り方(15)恋愛だけじゃない!「吊り橋効果」を活用したキャッチコピー

2018年03月09日

売れるPOPの作り方(15)恋愛だけじゃない!「吊り橋効果」を活用したキャッチコピー
人にはいろいろな本能や習性があります。
たとえば、「困難」や「危険」をともにした人には、ある種の共感を持ち、自分の身近な存在に感じる-という習性も、普段はあまり意識はしませんが、確実に私たちの中に潜んでいます。

古来、人がその生存と安全を保つために、天敵となる「どう猛な動物の攻撃」を一緒になって防いだ“人”を、“仲間”だと思うことは、文字通り生きるための必要な知恵だったのでしょう。

イギリスの有名なスパイ映画では、最初は敵対していたスパイと美女が、クライマックスのアクションシーンを一緒になって乗り切ったあとに、ラブシーンを演じてエンドロールが流れるというのがお決まりのパターンでした。これも完全にこの心理を表していますね。

この現象を心理学では「吊り橋効果」と呼んでいます。

「吊り橋効果」を使ったキャッチコピー

さて、「売れるPOPの作り方」シリーズでは、心理学を利用したキャッチコピーの作り方、というテーマで、これまでにも「カリギュラ効果」「カクテル・パーティー効果」「バンドワゴン効果」「ゴルディロックス効果」そして「罰への要求」「類似性の法則」などご紹介してきました。
今回はこの「吊り橋効果」を使ったキャッチコピーを考えてみます。

「吊り橋」を渡る不安を、一緒に「渡り切った」安心感とともに、その人との連帯感が強まる-あなたにも思いあたる節あるのではないでしょうか。もちろん、一緒に「吊り橋」を渡るなんて経験はなかなかできませんが(苦笑)、怖い思いや不安を感じているときに出会った異性と恋に落ちていた・・・なんてことはありませんか?恋愛だけでなく、仕事をしている中で、困難にぶち当たった時に協力して乗り切った仲間に対して連帯感を感じ、その後長い付き合いになった、など、なにかしらの経験があるのではないかと思います。

さて、その心理をあなたの商品POPのキャッチコピーに使ってみましょう。

・・・といってもピンとこないかもしれませんね。どういうことかといいますと、あなたとお客様とが同じ気持ち、お客様にあなたとの連帯感や共感を持ってもらう、そんなキャッチコピーをのせたPOPを作っていきましょう!というご提案です。

それには二つの方法があります。

あなたの「吊り橋体験」に共感してもらう

一つは、あなたの苦労をお客様に伝えて、あなたが乗り切ったピンチに、頑張ったことにお客様の気持ちを引き寄せることで、一緒に「吊り橋」を渡ってもらう方法です。

たとえば・・・

【ずっと苦労して失敗続き。
でも、ようやくこんな美味しい〇〇ができました】

【何回もチャレンジして、
本当に甘い〇〇を届けられるようになりました】


これらは農産物の例ですが、他にも

【100回もの試行錯誤を経て、
この切れ味を実現しました】


などが代表的な「吊り橋コピー」といえます。つまり、あなたの苦悩や苦労話、困難に打ち克ってここまでたどり着いた、というイメージをお客様に発信するのです。
お客様はそれに共感し、あなたの商品に親近感を抱いてくれるでしょう。

商品そのものの「吊り橋体験」に共感してもらう

また、吊り橋はあなただけではなくて、商品そのものに渡ってもらうこともできます。

【今年の猛暑に耐えて、耐えて、頑張って、頑張って、
立派な〇〇に育ちました!】

『今年の水不足にも耐えて、自分でしっかりと栄養を蓄えた、
がんばり屋さんの〇〇です!】


などは、あなたの苦労とともに、商品(農産物)のがんばりをお客様に伝えるのに効果的でしょう。

隣のお店の商品は「普通に育ってここに置かれています」と、おすまし顔で並んでいる。

あなたのお店の商品は「苦労の末に(吊り橋の恐怖を乗り越えて)今、胸を張ってお客様の前に並ぶことができました!」という自信にあふれた顔で並んでいる。

お客様はどちらを選ぶでしょうか?どちらに親近感を持つでしょうか?

苦難を乗り越えた経験を持っている人なら、きっと吊り橋を渡ってきたあなたの苦労は心に響くはずです。
あなたのメッセージで一歩お客様の気持ちを引き寄せることができれば、きっとお客様はその気持ちに(無意識に)共感し、その証としてあなたの商品を買ってくれることでしょう!

文:中小企業診断士 橘高 唯史

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さて、POP広告の最終目的は「買ってもらう」ことですが、その一歩手前を目標にする方が効果的なことがあります。
では・・・「買う一歩手前を目標にする」とは、どういうことなのでしょうか?

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