売れるPOPの作り方(5)人は「1番」が好き
最終更新日:2023年12月04日
今回は、そんな数字をちょっと別の方法で使ってみます。それが「ランキング」です。ランキングというよりは、「1等賞」つまり「1番」「No1」というコトバです。
「1番」を作り出す
人は「1番」が大好きです。2番よりも3番よりもやっぱり1番が好き。これには男性も女性も、年齢も関係ありません。老若男女、誰もが好き。
ですから、あなたのお店も「1番」の商品を売っていきましょう。
「そんなこと言っても、ウチの商品はコンテストにも出していないし、1番をとったものなんかないしね」そう思っていませんか?
そんなことはありません。少し考え方を変えれば、あなたが今日棚に並べる商品も「1番」に変身することができます。
例えば・・・
あなたの出品した農産物で、あるいはお店で扱う商品で、先月一番売れたものは何ですか?
その商品が「先月売上No.1商品」ですから、「先月売上No.1」というキャッチコピーを冠する、ランキング1位の商品になります。
あるいは、あなたが今扱っている農産物で「1番食べて欲しい」と思うものは何ですか?
その商品が「私が食べて欲しいNo.1」という商品に早変わりします!そして、その商品のPOPには「今日食べて欲しいNo.1!」というキャッチコピーが書かれることになるでしょう。
他にも、
「一番苦労して作った商品」
「一番気持ちが入っている商品」
「一番手間ヒマがかかった商品」
といったテーマで1番を選んでみてもいいですね。
まだまだありますよ。
「今日午前中で売り切れる恐れあり!一番収穫量が少ない希少品」
「本日一番大きな真鯛」「今月で一番の割引!」「当店一番の売れ筋」「一番採り!」
どうですか?いろいろな一番があるでしょう?このどれもが押しも押されぬ、正真正銘のあなたの「1番商品」です。
これを専門用語で「限定下の1番商品」と言います。そうです。範囲を狭めて、ある条件下のもとで1番の商品を決めていきます。もしかしたら、昨日まで気づかなかった「1番商品」が見つかるかもしれません。
さぁ!明日から、棚にあなたの「No.1商品」を並べたら、POPでしっかりとお客様に紹介していきましょう!お客様は、きっとその商品の前で立ち止まってくれるでしょう。
でも、ここで一つだけ気をつけて欲しいことがあります。人はいくら「1番商品が好き」と言っても、それが5個も10個もあれば興醒めです。その日「No.1商品」のPOPを立てる商品は、できるだけ1つにしてくださいね!
※根拠のない「No.1」表記は不当表示として禁止されていますのでご注意ください。
執筆者情報
橘高総合広告研究所 代表 橘高唯史(中小企業診断士・フリーライター)大手百貨店系通信販売カタログのディレクター業務に20年携わり、そこで培った「売れる理由」を体系化して2017年にコンサルタントとして独立。現在は公的機関の経営相談員やセミナー講師を務める一方、ライターとして執筆活動も行なっている。
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では・・・「買う一歩手前を目標にする」とは、どういうことなのでしょうか?
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