年賀状を廃止した後に取引先から年賀状を受け取ったら

最終更新日:2021年12月28日

年賀状を廃止した後に取引先から年賀状を受け取ったら
数年前、終活の一環として年賀状を辞める「終活年賀状」「年賀状じまい」という言葉が話題になりました。そして今は、企業の「年賀状廃止」がトレンドになっています。
以前から虚礼廃止の流れはありましたが、コロナ禍でリモートワークやペーパーレス化が進んだこと、また、SDGsによって環境保全・資源保護への意識が高まったことなどがその流れを一気に後押ししたのかもしれません。

さて、会社が年賀状廃止を決め、送るのを辞めた場合でも、取引先から年賀状が届くことがありますよね。そのような場合はどう対応したらよいでしょうか。
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年賀状をお返しするべき?それともメールで返信する?

一般的にはメールより書面のやり取りのほうが丁寧だとされていますから、はがきでお送りしないと失礼かもしれない…と考える方もあるかもしれません。ですが、年賀状廃止は世の中の流れであり、社の方針であること、また、その理由をきちんとお伝えすれば、礼を欠くと思われることはないでしょう。
ただ、メールでかまいませんので、年賀状を受け取ったらできるだけ速やかに返信するようにしましょう。

メールで返信する場合の文例

年賀状への返信をメールで送る場合も、まず(1)新年のご挨拶を述べます。そして、(2)年賀状をいただいたことへのお礼(3)年賀状が廃止になったことやその理由、そして(4)今後は年賀状の送付は不要である旨を書き添え、最後に、(5)相手の健康や繁栄、今後とも引き続きのおつきあいをお願いする言葉で締めくくります。
年始のご挨拶を兼ねた返信は、年賀状同様松の内(一般的には1月7日)までにはお送りするようにします。

(1)
謹賀新年
旧年中は格別のお引き立てにあずかり、厚く御礼申し上げます。
貴社におかれましては、輝かしい新春をお迎えのことと存じます。
(2)
このたびは、ご丁寧な年始のご挨拶をいただきありがとうございました。
(3)
ご挨拶が遅れまして申し訳ございません、
弊社ではリモートワークの浸透やペーパーレス化の方針により
メールでのご挨拶となりましたこと、何卒ご容赦ください。
(4)
また、来年より弊社への年賀状のお心遣いはどうぞご無用に願います。
(5)
貴社の益々のご繁栄を祈念いたしますとともに
本年もなお一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

(1)…冒頭の挨拶文は「あけましておめでとうございます」「謹んで新年のご挨拶を申し上げます」など、フォーマルな賀詞を用います
(3)…年賀状廃止の理由として、「SDGs推進の観点から」「省資源化への配慮により」など、自然環境維持の流れに沿ったものや、「虚礼廃止の方針により」などもよく用います
(5)…相手との関係性をふまえ、仰々しすぎるようであれば、シンプルに「本年もよろしくお願い申し上げます」としてもよいでしょう



このほか、親しい相手であれば、近況報告や今年予定していることなど、年賀状でいう「一言コメント」的な内容を書き添えると、儀礼的にならず、やり取りのきっかけにもなりやすいのでおすすめです。

なお、日頃取引のある相手に対しては、年末のうちに、休業のご案内を兼ねてご挨拶メールをお送りしておくのもよいと思います。
参考)年末の挨拶にビジネスメール!お客様に好印象を与える書き方とは

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