キャッチコピーがものを言う!売れるPOP広告の作り方

最終更新日:2023年12月04日

キャッチコピーがものを言う!売れるPOP広告の作り方
モノがあふれている時代。お店の売り場にも、商品がたくさん並んでいます。
スーパーの野菜売り場。トマトだけでも多くの種類があって、どれを選んだらよいか迷ってしまいます。

そんな中、ずらりと並ぶトマトの中に、
「○○農園直送!今朝穫れたばかりの新鮮トマト」
「農薬の使用量を慣行レベルの半分に抑え、安心・安全にこだわりました」
「糖度12度!フルーツのようなトマトです」

と、説明があったとしたらどうでしょう。
鮮度、食の安全、甘さにこだわる人は、足をとめ、そのトマトを手に取るのではないでしょうか。
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POP広告の核は、お客様の心を掴む「キャッチコピー」

トマト売り場の例で、商品の特長をアピールすることでお客様の心をつかんだもの、つまり、商品とともに置かれ、商品名や価格、キャッチコピーなどが書かれたものが「POP広告」です。
「POP」とは、「Point・Of・Purchase」(ポイント・オブ・パーチェス)の頭文字をとった言葉で、その意味は「購買時点(広告)」つまり「お客様が買う瞬間の広告」です。
その役割から、POPは「もの言わぬセールスマン」「いつもお客様のそばにいる販売員」とも言われています。

とはいえ、POPは、ただ置いてあればよいというものではありません。お客様の目にとまるものではなくては意味がないのです。
お客様の目をひきつけるもの、それは「キャッチコピー」です。
ですから、POP広告作りで一番大切なことは「お客様の心に響くキャッチコピーを作ること」です。

「売れるPOP広告の作り方」シリーズでは、中小企業診断士の橘高唯史先生が、心理学などを用いながら効果的なキャッチコピーを作り出すための様々なテクニックをわかりやすく説明しています。

直売所で自分の作った商品を販売している方、また、商品やサービスの販売員・営業の方へ。
あなたの商品・サービスの魅力がお客様に伝わり、選んでもらう。この記事がそのための一助になれば幸いです。

心理学を応用したキャッチコピー作りのテクニック

POP広告とは?その役割と3つのタイプ

POP広告とはどんなツールで、どんな効果を発揮するのか。また、その核をなす「キャッチコピー」とは?という基本のお話しです。

言い方ひとつで印象はこんなに変わる-表現のテクニック

同じこと・モノを表現するのに、言葉の使い方ひとつで印象はずいぶん変わります。
擬音語・擬声語・擬態語【オノマトペ】を使って感覚に訴える方法や、数字の効果的な使い方、そして「ものは言いよう」、つまり、物事を肯定的に表現する方法について解説します。

「特別感」「禁止」「未達成」-お客様の気を引くテクニック

「他の何より勝る」という意味を持つ「一番」「No.1」という言葉。また、「今だけ」「100個だけ」など「限定」をする言葉などの「特別感」。
「~してはいけない」と禁止されることでかえってやりたくなる心理【カリギュラ効果】。
そして、終わっていないことの続きが気になる心理【ツァイガルニク効果】。
このような人間の心理を利用して、お客様の購買意欲を刺激するキャッチコピーを考えます。

「皆が評価しているものだから」-安心感を与えるキャッチコピー

いくつかの商品や店舗の中から何か一つを選ぶ場合、参考にするのが第三者の評価です。
「売れ筋」「人気店」や「ユーザーの評価が高いもの」は多くの人が支持しているのだから安心、よいもの、と考える心理【バンドワゴン効果】。
また、自分と同種の人(年代や性別、職業などが一緒の人)が選ぶものを支持しやすい、という心理【類似性の法則】。
このような人の心理を利用したキャッチコピーの作り方を解説しています。

親近感・共感を抱かせるキャッチコピー

「この商品にはたくさんの長所がある。全部伝えたい!」そう考えてしまいがちですが、人は、あまりによいことばかり書かれるとかえって警戒してしまうもの【罰への欲求】。
たくさんのメリットの中にデメリットをひとつだけ加えて、安心感・親近感を与える・・・これもひとつのテクニックです。
また、商品ができあがるまでのピンチや苦労をお客様に共有してもらうことで、共感を得る【吊り橋効果】。それがお客様の購入動機になったりもします。

ターゲットを狙い撃ち。お客様が「自分へのメッセージ」と感じるキャッチコピー

ターゲットを定めて、その人たちに呼びかける・・・そんなキャッチコピーを使うことで、その「ターゲット」に該当する人たちは、それが自分へのメッセージのように感じ、反応します【カクテル・パーティー効果】。

POP作りの落とし穴-注意すべき点とは?

商品・サービスにはメリットがいっぱい!・・・そんな場合につい陥ってしまう落とし穴。「過ぎたるは及ばざるが如し」と言いますが、POPを作るうえで注意すべきこと、「適切な情報量」について【マジカルナンバー】から説明します。

POP広告における色使いのセオリー

色(カラー)が持つ心理効果-色使いのセオリー

赤色は購買意欲を高める-など、それぞれの色には人の心理に作用する効果があります。
あなたの商品、サービス、伝えたいことにフィットする色を選ぶことで、POPの訴求効果が増大します【カラーマーケティング】。
POPやチラシを作るとき、どの色を選べばよいのか判断できるようになるために、代表的な色がもたらす印象・効果について知っておきましょう。

ただ並べるだけじゃダメ?POPや商品の効果的な配置方法

いちばん売りたい商品をどこに置くか?目立たせたい商品やPOPはどのように配置するか?については法則があります。これを知っておくことで、あなたが作ったPOPが効果を発揮し、売上アップにつながります。
あなたのお店での経験値と合わせて参考にしてください。

POPを作ろう-テンプレート・イラスト素材<無料>

このように、キャッチコピーの作り方・考え方には様々な手法があります。
あなたの商品やサービスに適したもの、あるいは「今」必要なものなど、対象やタイミングによって使い分けてみてください。

キャッチコピーが決まったら、実際にPOPを作ってみましょう。
手書きでもいいですし、パソコンで作成・印刷する場合は、テンプレートBANKが提供する店頭POP用テンプレートキャッチコピー・マーク・飾りなどの素材をご活用ください。ご利用は無料です!

執筆者情報

橘高総合広告研究所 代表 橘高唯史(中小企業診断士・フリーライター)
大手百貨店系通信販売カタログのディレクター業務に20年携わり、そこで培った「売れる理由」を体系化して2017年にコンサルタントとして独立。現在は公的機関の経営相談員やセミナー講師を務める一方、ライターとして執筆活動も行なっている。
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